競艇の基礎知識

競艇のスタート展示・周回展示タイムの見方と予想への影響は?

競艇スタート展示

皆さんは競艇の「舟券」を購入する際に何を目安に購入しているでしょうか?

今節の成績ですか?枠順重視ですか?それともオッズ??

「舟券」を購入する際の予想に関しては皆さん個人個人で色々なファクターを持っていると思います。

経験を積んでいればいるだけ、自分なりの予想のやり方も確立されていきますし。

今回はそんな中から「展示」という事柄に焦点を当てて紹介していこうと思います。

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展示とはいったい何?

初心者の人は特にそうだと思いますが、そもそも展示とはいったい何なのか解らないと始まりません。

展示には大きく二つあります。それが「スタート展示」と「周回展示」です。

細かい説明は後ほどしていきますが、簡単に言ってしまえば「レース前のお披露目」といったところでしょうか。

これが予想のファクターの1つにもなっていくわけです。

スタート展示・周回展示タイムの見方は?

それではそれぞれについて細かく解説していきたいと思います。

スタート展示の見方

スタート展示はレース本番を想定した、スタートの練習になります。

ピットアウトから、コース取り、スタートまでが「スタート展示」の一連の流れです。

上に二つのスタート展示の画像を載せました。

ここからいくつかわかることがあります。

進入コース

まず最初に注意しておきますが、「展示の進入コース」=「本番の進入コース」であるとは言いきれないということです。

最初の画像は進入が内から123456と枠順通りになっています。通常動く艇がいない場合や、進入固定(枠番通りに進入しなくてはならない)のレースはこの進入になります。

しかし・・・次の画像を見ると、進入が内から124653となっています。

選手によっては外枠にいても内側に進入したい選手もいます。

このようなレーサーを「イン屋」、逆に外枠を専門に走る選手を「アウト屋」といいます。このような選手がいると、進入が枠順通りにはならず、入れ替わることがあります。

また、一般的に新人レーサーは大外進入というのが定説です。これはまだレース経験が少ないので他の艇に迷惑がかからないようにとの意味合いがあります。

このように進入コースがどうなるかをスタート展示でみることができます。

ただし最初に書きましたが、展示通りの進入に本番でも確実になるわけではありません。

ピット離れで遅れたりなどの要因から展示では入れ替わり、本番は枠なりもよくあります。

逆を言えば、展示は枠なりだったのに、本番は違うなんてこともあるわけです。

スタートタイミング

画像一番左の線がスタートラインになります。

このラインに近ければ近いほどスタートが早く、遠いほどに遅くなります。

ただしこれも展示なので、本番にはピッタリ合わせてくる選手のほうが多いです。

スピード

見にくいかもしれませんが、スリット画像で艇の長さが短いとスピードが出ていて、遅くなるにつれ艇の長さが長いと言われています。

基本的にはダッシュスタートの外の艇のほうがスピードは出る傾向になります。

周回展示タイムの見方

展示タイムとは、周回展示の2周目のバックストレッチのスタートライン延長上から、第2ターンマークまでの150mで計測されるタイムのことを言います。なお、周回展示はスタート展示のあとに行われます。

場によっては独自に一周タイムやまわり足タイムなども計測される場所もありますが、一般的に展示タイムと言われるのは上記のものとなります。

周回展示および展示タイムからも、スタート展示同様に色々なことを読み取ることができます。

伸び足

展示タイムが速いと言うことはイコール伸び足が良いと言うことに

なります。多少遅れていても伸び足がいいわけですから、追いついていくこともできます。

またスタートの若干遅い選手でも、伸び足があればスリット過ぎから伸びていくこともできます。

周り足

周り足はターンマークを回る際の艇の状態を見ることができます。

艇の状態を見ると書いたが、正確には「モーターの動き」をチェックできます。

  • ターンマークを外す
  • ターンが流れる
  • ボートが暴れる

上記の3つの点は周回展示の際の減点材料となります。

ターンマークを頂点にして、50cmの間隔を持ったターンをするのが理想形と言われています。

この理想的なターンができているかどうかを見極めるのが重要です。

出足関係が仕上がっていれば図の右のようにターンマークをこするようなターンを見せます。これは理想よりもさらに上をいく良い状態であると言えます。

逆に左図のようにターンマークを外してターンをしているのはあまりいい状況とは言えません。これが仮に1号艇だった場合、ターンマークと艇の間に「差し場」がうまれることになります。

ボートが暴れているのは出足が悪い状態です。

ただし、前を走っていた艇の航跡をまたいだがために「暴れる」状況も起きることはあるので、注意が必要かもしれません。

予想への影響はあるものなのか?

「展示の見方」でどのように見るのか、何を見るのかを説明しましたので予想にどのような影響が出るのかも薄っすらとは理解できていると思います。

もう少し掘り下げて検証してみたいと思います。

スタート展示

スタート展示において重要な点は「進入コース」「スタートタイミング」「スローorダッシュ」

競艇の競走において最も強いのはインコース。

これはターンマークから近く、内に艇がいないというメリットがあるからです。

外のコースになればなるだけ、内に艇がいるので捌くのが大変になってきます。

誰しも内側を取りたいものですが、それをスタート展示で見極めます。

これは予想のうえでかなり重要なポイントです。

ただし、内の艇も中には入れたくないと抵抗を試みる。

ただし、内の艇も中には入れたくないと抵抗を試みます。

そうすると抵抗した艇、内のコースに動いてきた艇の進入が深くなり、スタートラインまでダッシュがつかず、外の艇に勝機が生まれます。

これらのこともスタート展示から読み取れます。

そして、「スタートタイミング」。

やはりスタートが早いに越したことはないわけで、スタート感が合っているのかどうかなども検証できます。

何度も出している画像ですが、もし本番でもこのままのスタートタイミングだと5が大きくへこんでいるのでその外にいる艇である大外の3にも勝機が生まれるわけです。

そして最後に「スローとダッシュ」。

基本として知っておいてほしいのが「追い風=スロー有利」「向かい風=ダッシュ有利」いうことです

追い風だと、スタートラインまで近いスロースタートの艇でもスピードに乗りやすく、逆に向かい風だと、スタートラインまで距離を取っているダッシュの艇が有利ということです。

風向きも予想のファクターに入ってきてしまいますが覚えておいて損はありません。

周回展示

個人的な感覚かもしれませんが、周回展示で特に注目しているのはやはり、「ターンマーク」をとらえられているかどうかです。

旋回が下手だったり、ターンマークを極端に外すようではその艇の扱いを考えるべきだと思います。

競艇のスタート展示・周回展示タイムの見方と予想への影響は? まとめ

展示を見ないという人ももちろん中には存在します。もちろん人それぞれですのでそれがいいとも悪いとも言えません。

しかし、見て予想の中に組み込むことにより、的中率も多少なりとも上がるはずです。

なんといっても本番に向けての「お披露目」的な意味合いのある展示です。

ぜひ見方を覚えて、予想の中に落とし込んでみてください。

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  • この記事を書いた人

近藤

競艇歴15年の近藤です。競艇だけで生活しています。
独自のリサーチと情報収集力で競艇予想サイトの真偽を見極めるコラムを執筆しております。
競艇予想に役立つような情報を発信中。

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